株式会社リコー様

追加機能(認証機能・ワークフロー機能)の開発とテンプレートのリニューアル

業種
製造・販売・流通
タグ
大規模サイト構築
Webサイト運用支援
大量コンテンツ移行
大規模CMS構築
基本保守
Webサイト運用
CMS運用

プロジェクト概要

Sitecoreのバージョンアップと併せて、追加機能(認証機能・ワークフロー機能)の開発とテンプレートのリニューアルを行いました。

プロジェクト規模(ページ数)
約18,000ページ
国/言語
日本/日英
プロジェクト期間
2022年6月~2022年12月
Sitecore
Experience Platform(XP)
インフラ
Microsoft Azure IaaS

プロジェクトのポイント

ポイント1:テンプレートリニューアル

リニューアル以前の旧テンプレートを使用したページ制作は難易度が高く、運用にはHTML/CSSに関して高いスキルと知識を持つ制作担当者が必要となっていました。 そのため、誰でもストレスなく簡単に修正できるようなテンプレートの実装が求められていました。
さらに、ページ制作時には多くのコンポーネントの設定が必要となっていたため、制作までの手数が多く、制作工数が多くなってしまっていました。 作業工数の削減・運用の効率化の実現が求められていました。
また、オーガニック検索からの流入を増やすことも課題でした。

そこで、フィールド単位での簡易な入力でのページ制作を可能とするテンプレートを開発することで、担当者のレベルに関わらず、誰でも短時間でページを制作できるようにしました。
また、フレキシブルボディを導入することにより、簡易な標準テンプレートを使用しながらも、カスタマイズ性の高い自由な表現も実現できるようになりました。
制作工数については、表示内容の共通化、自動表示する箇所を増やすことで、不要な入力や設定を省けるようにしました。
また、オーガニック検索からの流入を増やすため、インデックス型からLP型のページを増やしました。

テンプレートリニューアルとフレキシブルボディの導入により、簡易な修正は各担当部で行うことができるようになり、自立したコンテンツ制作と改修が可能となりました。 それに加え、手順の簡略化や自動化が行われたことで、作業工数の大幅な削減、および運用の効率化を実現しました。
流入については、LP型のページを増やしたことにより、ページへのアクセス数が増加し、コンバージョン率アップに貢献しています。

ポイント2:承認ワークフローの開発

コンテンツを編集して公開するまでの旧ワークフローは、1フロー回す度に数分の時間がかかっており、待機時間が多くなっていました。 そのため、迅速な公開の実現が求められていました。
さらに、旧ワークフローの公開作業時は、公開対象コンテンツの漏れが発生し、公開ミスに気が付かないことが多くなっていました。 そのため、確実な公開手順を構築が求められていました。
また、公開日時指定の変更がある場合、煩雑なフローの取り下げをしなければならず、公開日が確定するまで作業を進められないことが課題でした。 そのため、効率的に行える仕組みを実現し、工数削減を可能にすることが求められていました。

そこで、本プロジェクトでは検索速度の向上、公開コンテンツの一括紐づけ機能、およびメディアの自動紐づけ機能を実装することで、大量コンテンツ公開時にも数十秒で公開フローを進められるようにしました。
また、公開手順については、公開ミスを防ぐフローを構築しました。 コンテンツ制作時には、あらかじめ公開対象を紐づけ、一覧表示にて確認することで漏れを防ぐことができるようにしました。公開に必須な上位コンテンツがある場合は、アラートを表示するようにしました。このような数段階のチェックを経るフローにすることにより、公開ミスの防止を図っています。
取り下げや承認後の日時変更については、簡易な手順に見直し、公開直前の変更にも対応できるようにしました。

これらの実装により、公開に至るまでの作業の簡略化を実現しました。
一連のワークフロー作業のパフォーマンス向上により、作業工数を約50%削減することができました。

ポイント3:タグによる自動分類表示・検索

どのページを訪れても最適な商品・サービス・ソリューションを検索できるようにすること、サイト内の回遊率を上げることが課題でした。

そこで、個別の商材に対して各種タグを付与し、商品・ソリューショントップ・事例トップ・各種カテゴリーに自動表示されるよう実装を行いました。 また、自由なタグの絞り込み検索を行えるようにし、ユーザーの目的に合ったページへ的確にアクセスできるようにしました。

これにより、ユーザーの求めるページへのアクセスに加え、新たな商材ページも目に留まるようになり、認知度の向上に貢献しました。 また、従来の検索では行き着きづらかった、ユーザーの目的に合ったページへのアクセス数が増加しました。