キヤノンマーケティングジャパン株式会社様
運用面も考慮した会員サイト構築
- 業種
- 製造・販売・流通
- タグ
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デジタルマーケティング支援大規模サイト構築会員サイト構築大量コンテンツ移行
課題と成果
- 課題
- Sitecoreのアイテム数が多くなっており、運用コストの増加やサーバーの負荷によりパフォーマンス面で影響がありました
- 成果
- 大きな粒度でのSXAパーツを作成し、今まで使用していたSXAパーツと組み合わせる事で運用コストの削減とパフォーマンスの向上を実現しました
- 課題
- 個人のお客様向けのコンテンツと関連サイトのコンテンツが別々で運用されていました
- 成果
- 2つのサイトを統合してデータやSitecoreのアイテムを共有し、二重管理とならない仕組みにしました
- 課題
- 顧客情報を収集しているものの、それをコンテンツに効果的に活かすことが課題となっておりました
- 成果
- 顧客の興味・関心や購入傾向に合わせた訴求を実現しつつ、運用面でも担当者が施策を変更出来る基盤を実装しました
プロジェクト概要
複数のサイトコンテンツが横断的に存在しており、ユーザーが複数のサイトをまたがって移動しなくてはならない複雑な構造になっていたため、階層構造の整理、情報設計の見直しを行いました。
一方で顧客へのアプローチとして、適切なパーソナライズはできておらず、取得した顧客情報の解析等も不十分になっています。
- プロジェクト規模(ページ数)
- 約5,000ページ(内2,851ページはLYZONで入れ込み)
- プロジェクト規模(人月)
- 442人月
- 協力会社
- キヤノンITソリューションズ 株式会社フュートレック 株式会社インタークエスト
- プロジェクト期間
- 2021年12月~2024年2月
- Sitecore
- バージョン9.2
- インフラ
- Azure
運用を考えたSXAパーツの開発
もともとCMJ様ではSXAを使用していましたが、SXAパーツの粒度が細かく、Sitecoreのアイテム数が多くなっており、通常より運用コストが増加していました。
また、アイテム数が多いとCM/CD環境の負荷も高く、パフォーマンス面でも影響があり、今回のリニューアルとともに設計方針の見直しを実施しました。
実際にサイト運用されている担当部署様と協議をしながら、今まで使用していたSXAパーツを組み合わせ、大きな粒度でのSXAパーツを実装しました。
また、入力値が空になっている場合はSXAパーツの一部を非表示にするなどの対応を行い、運用のしやすさとパフォーマンス面の向上に焦点を当て、実装を行いました。
この実装によって、運用コストの削減(作成するアイテム数が少なるなるため)とパフォーマンス面の向上を実現しました。
もちろんHTMLやCSSの知識が無くてもページ作成ができ、SXAパーツも大きな粒度でまとまっているため、どの作業者がページを作成しても、同じレベル感でページを作成することが可能になります。
本体サイトとアイテム管理を一元化できるSitecore構造の構築
サイト内のディレクトリのひとつであった、個人のお客さま向けのコンテンツと、関連サイトのコンテンツを統合し、
ひとつのサイトとして構築しました。
運用効率を考慮し、Siteocreの管理については本体サイトと一元化する必要がありました。
本体サイトと同一の管理画面で管理ができるようにしつつ、コンポーネントやコンポーネントのデータ、サイトの設定アイテムなど、本体サイトと共有して使用する部分については二重管理とならないよう、共通で管理できるSiteocre構造を構築しています。
これにより、管理を一元化しつつ、ソース管理についても効率化を実現しました。
CRMや既存システムとの連携
統合につき、CRMや既存のシステムとSitecoreとの連携を行う必要があったため、
各画面ごとに専用のレンダリング・テンプレートを開発し、API通信を行い、各画面の表示制御や各種サービスの申し込み・変更・解約などを可能としました。
また、CRM側の情報と連携してログイン状態を管理するため、全画面共通でログインチェックを実装し、都度CRMのログイン状態と同期をとって、セキュア画面を実装しています。
ログインテンプレートを実装したことで、個人のお客さま用IDを持っているユーザーしかアクセスできない画面を自由に作成することが可能となりました。
個人のお客さま向けの各種サービスへの導線が一本化(マイページを作成し、そこからリンクさせる)されました。
顧客情報を活かしたパーソナライズ基盤の実装
顧客情報を収集しているものの、それをコンテンツに活かすことができておらず、 顧客の興味・関心や購入傾向に合わせた訴求を行っていきたいという要望がありました。
ユーザー情報のデータベースと連携し、顧客の興味や購入した商品などに合わせ、バナーの中身やテキストが変化するパーソナライズを実装しました。 また、要望をSitecore標準機能のみで実現することは難しかったため、運用者が施策を柔軟に変更できることも考慮しながらLYZON独自の方法で実装を行いました。
この実装により、顧客情報を活かしたコンテンツを出し分けを実現しつつ、運用者自身が施策を変更できる、パーソナライズ基盤を実装できました。