イオンフィナンシャルサービス株式会社様

クレジットカードの利用促進のためのキャンペーンサイトおよびコーポーレートサイト構築

業種
金融・保険
タグ
大規模サイト構築
Webサイト運用支援
システム連携開発
Webアプリ開発
大規模CMS構築
基本保守
CMS運用

プロジェクト概要

既存で使用していたCMSおよびインフラのサポート期間終了に伴い、CMSのリプレースおよびサイトリニューアルとして構築・開発を行いました。
事業主体であるクレジットカード新規登録/利用促進のためのサイト「暮らしのマネーサイト(https://www.aeon.co.jp/)」は株式会社フォーデジット主体で全面リニューアルを実施、LYZONはそのバックボーンとなるCMS部分をSitecoreで構築することを担当しました。
あわせて、各社のコーポレートサイト「イオンフィナンシャルサービス株式会社( https://www.aeonfinancial.co.jp/ )」および「イオンクレジットサービス株式会社(現 イオンフィナンシャルサービス株式会社)」のサイトをSitecore管理へと移行することもLYZONが担当しています。

単純なサイト構築だけでなく各システムとの連携があるCMS構築となり、各システム担当のベンダーと連携しながら大規模な構築・開発を行いました。
スマホアプリとの情報連携や、基幹システムとのキャンペーン情報・クーポン情報連携のためのAPI開発なども対応しています。

プロジェクト規模(ページ数)
3サイト合計約1100ページ
プロジェクトパートナー
株式会社NTTデータ、株式会社フォーデジット
役割
デザイン(コーポレートサイトのみ)、CMS設計、実装、移行、インフラ設計・実装支援、テスト
プロジェクト期間
2019年6月~2020年9月
Sitecore
Experience Platform(XP)
インフラ
Microsoft Azure PaaS

プロジェクトの目的

本プロジェクト以前に使用していたCMSでは実現できなかった「高度な承認フローを伴ったコンテンツ管理・更新」、「Webサイト/スマホアプリのコンテンツの一元管理」、「冗長なコンテンツ(複数ページで同一の情報を掲載している箇所など)の一括更新」などをSitecoreで出来るように変更し、Webサイト運用の作業効率化・ミスの低減を目指しました。

プロジェクトのポイント

ポイント1:各システムとの連携

クレジットカードのWebサイト「暮らしのマネーサイト( https://www.aeon.co.jp/ )」とカード利用者向けスマートフォンアプリ「イオンウォレット(イオンカード公式アプリ)」では運用部署も使用システムも別で管理されていました。
そのため、同じ情報を二重管理することなく相互に連携させることが求められていました。

そこで、システム全体を俯瞰する構成図を抜けもれなく作成し、Web/アプリ共通で使用するキャンペーン情報はSitecoreからAPIでの連携を行いました。「暮らしのマネーサイト」(PC/スマホブラウザ)では、SPAでの表示を実装。「イオンウォレット」(スマホアプリ)専用のクーポン情報は、独自のアプリ管理システムから送られたデータを、アプリ内のWebビューで表示するなど、それぞれの箇所に適した実装方法で構築を行いました。

多数のシステムが複雑に絡み合う構成ではありましたが、既存の資産(別システム)への改修を最小限にした形で、リニューアルを実施することができました。
このリニューアルにより、運用の冗長性を可能な限り減らすことができました。

ポイント2:最適な「CMS化のレベル」を提案

CMS化による入力の効率化・デザインの統一に加え、HTMLで自由に編集が可能なテンプレートの実現が求められていました。

クレジットカード情報ページでは、LYZON独自の「フレキシブルボディ」を活用することで、複数のカードで同一の情報を掲載している箇所をパーツ化することで入力を効率化しました。
キャンペーン情報ページはフリーにHTMLを組めるテンプレートとして、自由に表現できるように実装を行いました。
また、「ページ内のHTMLの一部」を共通化できるAPIを作成し同じ情報が複数ページにある場合にまとめて編集できるようにしました。

「ここは共通パーツ化をして更新作業の効率化を行う」「ここはあえて共通パーツ化せず自由に表現できるようにする」など、各コンテンツの特性に合わせた実装を行うことで、業務の効率化と自由に表現できる柔軟性とのバランスを取った形でCMS化を実現することができました。
あわせて、リニューアルに伴うページの入れ込み(フォーデジット社が担当)もスケジュールの遅延なく完了させることができました。

ポイント3:複数ベンダーが関係する大規模プロジェクトの進行

本プロジェクトは上記のNTTデータ社・フォーデジット社以外にも、基幹システムを担当しているベンダーやお客様側のコンテンツ運用を担当しているベンダーなど合計8社が関係して進める大規模プロジェクトでした。
そのため、複数ベンダーが協力してプロジェクトを推進することが求められていました。

LYZONは多くのベンダーの中で「自社の担当スコープを責任もって作り切ること」は当然として、それを「自社の守備範囲」として固執するのでなく、スコープ外の課題でも「プロジェクト全体」の課題として当事者意識を持ってプロジェクトに取り組みました。

各ステークホルダー間の調整や情報共有など大規模プロジェクトならではの難しさがありましたが、スケジュールの大幅遅延や機能の不備など、大きなトラブルが発生することなくプロジェクトを完遂することができました。