初めてでも簡単!YouTube動画広告出稿ガイド~前編~
ディレクターの手島です。
先日Google広告を使ったYouTube広告のキャンペーンを作成したのですが、使用される用語が頻繁に変わったり、具体的な手順を丁寧に教えてくれているサイトがあまりなかったので、整理と備忘を兼ねて記事に残します。
日頃広告設定にあまり触れていないと、聞き慣れない言葉に戸惑ったり、Google広告のキャンペーンとYouTube広告のキャンペーンタイプで何が違うのかよくわからなかったり、色々と混乱することも多いと思うので、参考にしていただけると嬉しいです。
目次
まずは広告用の動画を作成しよう
キャンペーンの設定をする際に広告となる動画のURLが必要になるので、まずは動画を作成してご自身が管理しているYouTubeチャンネルにアップロードしましょう。
どんな動画を作ればユーザーに興味を持ってもらえるかについては各々調べてもらえればと思いますが、動画時間のポイントとしては6秒、15秒、60秒、180秒を意識するといいかと思います。
詳細は後で書きますが、その理由としては動画の長さによって出せる広告が変わるからです。ですのでユーザーにスキップしてほしくない、強烈にインパクトを与えたいなら15秒以下、商品の魅力をしっかり伝えたいなら60秒、180秒という長さを意識して動画を作成するといいと思います。
Google広告でキャンペーンを作成しよう
広告で使う動画を作成したら、Googleの管理画面にログインします、管理画面の左上あたりにある「作成」ボタンを押すと、「キャンペーン」「広告グループ」「検索キーワード」「コンバージョンアクション」「アセット」の5種類が出てくるので、「キャンペーン」を選択します。
すると画像のようにキャンペーン目標を選択できるので、目的に合った目標を選択しましょう。
各目標で選択できるキャンペーンタイプは最大8種類ありますが、例えば「アプリのプロモーション」を選ぶとキャンペーンタイプは「アプリ」の一種類しか選べません。キャンペーンタイプは後々変更できないので、作成時にはどの媒体に、どんなかたちで広告を出したいかの検討を終わらせておきましょう。
各キャンペーンタイプについての大まかな説明は下記となります。
検索
Google検索結果の画面で、興味を持ちそうなユーザーに広告を表示する。
P-MAX
Google検索のほか、YouTubeやGmailなどGoogleが持つ広告枠すべてに対して、GoogleのAIがコンバージョンが最大化するように自動的に広告を出してくれる。最適化の過程がブラックボックス化してしまい、広告効果の検証が難しい点に注意。
ディスプレイ
Googleの広告枠のほか、ライブドアブログや食べログなどをはじめとしたGoogle提携パートナー300万サイトの広告枠に表示させる。
ショッピング
Googleで商品を検索したときに商品データを広告に表示する。
動画
YouTube内、またはGoogle提携パートナーのアプリやウェブサイト内に動画広告を表示する。
スマート
初心者向けの簡単な設定だけで広告を表示できる、「P-MAX」の簡易版。
デマンドジェネレーション
「ディスプレイ」広告のGoogleユーザー特化版。
キャンペーンのサブタイプを選ぼう
今回は動画広告を選択するので、キャンペーンのサブタイプは下記の画像の内容になります。
再生数を伸ばしたいのか、リーチを増やしたいのか、コンバージョンを上げたいのか目的は様々かと思いますが、サブタイプを選ぶポイントとしては先ほどお伝えした「短時間で興味を引く動画」「丁寧に魅力を伝える動画」のどちらのタイプの動画を作ったのかで考えましょう。
YouTubeで出せる動画広告は以下の6種類になるので、作成した動画に合った広告タイプはどれなのか、こちらの図表を参考にしてみてください。
動画の種類 | 適した広告形式 | 理由 |
---|---|---|
商品紹介動画 | スキップ可能なインストリーム広告、インフィード動画広告 | 商品の特徴やメリットを詳しく説明できる。視聴者の興味関心に基づいた表示が可能。 |
ブランドイメージ動画 | バンパー広告、マストヘッド広告 | 短い時間で強いインパクトを与え、ブランド認知度を向上させる。 |
How To動画 | スキップ可能なインストリーム広告、インフィード動画広告 | 視聴者の悩みを解決する内容で、商品やサービスへの興味関心を高める。 |
エンターテイメント動画 | バンパー広告、アウトストリーム広告 | 広告の視聴者数を増やし、広告への注目を集める。 |
スキップ可能なインストリーム広告
動画の前後や、途中で再生される動画広告で、再生開始から5秒経過するとスキップができるようになる広告フォーマットで、動画の長さの上限はなし。
スキップ不可のインストリーム広告
上のスキップ不可版。動画の再生時間は一部地域を除いて15秒。
バンパー広告
最長6秒のスキップ不可の広告。短時間でインパクトを与える動画をたくさんの人に見てもらいたい時におすすめ。
インフィード動画広告
YouTube内の検索結果画面やホーム画面のコンテンツの間などに表示される広告で、動画の長さの上限はなし。
アウトストリーム広告
モバイル専用の広告で、YouTubeではなくGoogle提携パートナーのウェブサイトやアプリ内で広告を表示する。動画の長さの上限はなし。
マストヘッド広告
YouTubeのホーム画面上部に広告を表示する。みんなが見る場所なので短期間で認知度を高めたいときにおすすめだが、一定期間の広告枠を購入する必要があるため、費用が最低数百万単位でかかり、とても高い。
まとめ
今回の内容でひとまず広告のキャンペーン設定ができたかと思います。
次回、後編では広告グループやターゲッティング、リードフォームの設定方法についてご紹介したいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
2022年入社。Webディレクター。
好きなとんかつ店は高田馬場「とん太」、好きな銘柄豚は長野県産「千代幻豚」。