SEOに有利なCMSは存在するのか?

Web制作・開発
2024.06.18
小林
営業

SEO(Search Engine Optimization、検索エンジン最適化)は、現代のインターネット時代において非常に重要です。SEOは、ウェブサイトのコンテンツ、構造、およびその他の関連要因を最適化することで、ウェブサイトの検索エンジン結果ページ(SERP)でのランキングを向上させ、ウェブサイトへのアクセスを増加させることを目指しています。

昨今、多くのCMSベンダーの営業トークで「このCMSを入れるとSEOにとても有利である」という言葉をよく拝聴します。しかしお客様の中には「どのベンダーもSEOに有利とはいうが、皆同じことを言うので具体的になにが有利なのかわからない」と言ったご不安・ご不明点はございませんでしょうか。

この記事では、上記ご不安・ご不明点の解消のため、改めてSEO対策における重要な観点を明らかにし、CMS構築のメリットを解説いたします。

そもそもSEOとは何か?

SEO(Search Engine Optimization、検索エンジン最適化)は、ウェブサイトやウェブページを検索エンジンの検索結果でより高い順位に表示させるためのプロセスや手法です。SEOは、ウェブサイトのコンテンツ、構造、リンク、および他の要因を最適化することによって、検索エンジンのアルゴリズムに適合させることを目指します。これにより、特定のキーワードやフレーズでユーザーが検索した際に、ウェブサイトが上位に表示されやすくなります。Googleによる検索順位を決めるアルゴリズムは公開されていませんが、主に次の要素が加味されています。

  1. コンテンツの品質と価値
    Googleは高品質で有益なコンテンツを重視します。アクセス数やユーザーの滞留時間、コンバージョン率など、ユーザーの行動履歴だけでなく、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(コンテンツの更新頻度:権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の4つの観点がコンテンツの評価に間接的に影響します。
  2. コンテンツの更新頻度
    新しいコンテンツの追加や定期的な更新もSEO評価向上の観点で非常に重要な要素です。SEO評価向上のためには定期的にコンテンツを更新し、最新の情報を提供することが重要です。
  3. ユーザーエクスペリエンス
    Googleは、ユーザーエクスペリエンスを重視します。サイトの読み込み速度、モバイルフレンドリー性、ナビゲーションの使いやすさなどがランキングに影響します。とくにスマートフォンにおける表示性能はパソコンよりも優先されるため、Webサイト構築においてはスマートフォンへの対応はマストです。またGoogleは、ウェブサイトのテクニカルな側面も考慮するため、例えば「サイトの構造」、「URLの構造」、「HTMLのマークアップ手法」、「サイトマップの提供」なども重要です。

ではなぜCMSを導入するのか?

結論から申し上げるとCMSを入れたからと言って、SEOに直接的な影響を与えるわけではありません。
ただし、前段で述べたようにSEO対策では「①コンテンツの品質と価値」、「②コンテンツの更新頻度」、「③ユーザーエクスペリエンス」が重要となり、CMSは上記の効率的な運用を実現します。具体的には以下の5点です。

  1. コンテンツ管理
    CMSを構築することでコンテンツの管理が容易になります。コンテンツの発信力がSEOにも影響し、お客様の満足度にも影響します。サイトに求められるコンテンツの更新量は増しています。専属の担当者だけでなく、現場にも参加してもらうことで情報発信力を強化する必要があります。ただし、コンテンツの更新のしやすさはベンダーの構築力に依存するため、どのような構築手法をベンダーが取るのか、よく比較検討をする必要がございます。
  2. パーソナライズ
    ユーザーごとに最適なコンテンツを出し分けるパーソナライズは、自然とコンバージョン率の向上などの数値に表れます。とくに動的CMSの場合はパーソナライズしやすいため、ユーザーの滞留時間拡大や再訪問などにつなげられる可能性が高く、ページの品質評価にプラスに働きます。
  3. スピードとパフォーマンス
    優れたCMSは高速であり、パフォーマンスが良い場合があります。高速なウェブサイトは、検索エンジンランキングにおいて重要な要素の1つです。
  4. モバイルフレンドリー
    優れたCMSはデフォルトでレスポンシブデザインであるよう構築が可能なため、作成者がレスポンシブ対応のエキスパートでなくても簡単にレスポンシブ対応のページを作成することができます。
  5. クロールしやすい構造
    優れたCMSは、検索エンジンがウェブサイトをクロールしやすい構造を構築可能です。適切なURL構造や内部リンク、サイトマップなどがSEOに寄与し、いかに構築時にSEOを意識したサイト設計を行えるかが重要です。

Sitecore×LYZONでSEO対策に有利なサイト制作を!

ここまででSEOとCMSの関係性を述べてまいりましたが、弊社が取り扱うCMS「Sitecore」は特に大規模サイトにおいて、他CMSと比較しても非常にSEO対策に有利なCMSとなります。なぜSEO対策を行う場合にSitecoreが有利なのかを以下で解説いたします。

  1. HTML、CSSのご知見の無い方でもコンテンツ更新のしやすいサイト構築をいたします。
    前述の通り、SEO対策のためにはコンテンツの品質と価値、更新頻度が非常に重要です。コンテンツの品質や更新頻度を上げるためにはお客様の社内でどなたでもコンテンツを管理、更新できるサイト構築を行うことが非常に重要です。LYZONでは数々のお客様のご支援実績ノウハウから、数万ページの大規模サイトから数十ページの小規模サイトまで、お客様の運用性を最も考慮したCMS設計が可能です。
  2. Sitecoreのデジタルマーケティング機能を用い、カスタマーエクスペリエンスを向上させます。
    SEOの対策のためにはパーソナライズなどのデジタルマーケティング施策でカスタマーエクスペリエンスを向上させユーザーのサイト滞留時間拡大や再訪問を促すことも重要です。Sitecoreは、Webサイトの運営や更新、SNSとの連携、ブログの管理、パーソナライズ(個々のユーザーごとに表示させるページをカスタマイズさせる機能)を一元的にでき、高機能かつ多機能で直感的な操作が可能なCMSです。 ユーザーごとに最適なコンテンツを出し分けるパーソナライズの実施や会員サイトの構築などでカスタマーエクスペリエンスを向上させ、ユーザーの滞留時間拡大や再訪問などにつなげることで、SEOの評価を向上させます。
  3. 多くの大企業様をご支援した実績から大規模サイトに最適なサイト設計・構築を実施いたします。
    SEOの評価向上のためにはサイトのスピードとパフォーマンス、モバイルフレンドリー、クロールしやすい構造を意識しサイト設計をする必要があります。Sitecoreは月間数千万~数億PVに耐えられるパフォーマンスへの対応力や大企業レベルで求められるセキュリティの高さを備えたCMSです。弊社では開発エンジニアからインフラエンジニアまで一社で取り揃えておりますため、貴社サイトがSEO上最適なスピード・パフォーマンスを発揮できるようベストな構成を提案可能です。
    またLYZONでは名だたる企業様のご支援実績があり社内にノウハウを蓄積し続けているため、多デバイス対応はもちろんのこと、様々な独自モジュールを活用することでSEOを意識したサイト設計・構築もご支援可能です。

まとめ

実はGoogleのアルゴリズムは常に変化しており、本日お伝えした上記の要素だけでなく、他の多くの要因もSEO評価に影響を与える可能性があります。そのためSEO対応を行う際には、Googleの最新のガイドラインやアップデートに迅速に対応したり、継続的なモニタリングと最適化を行うことが非常に重要です。LYZONではお客様への伴走型支援を実施させていただき、日々流行が移り変わるSEO対策への迅速な対応をサポートいたしますので、是非お気軽にご相談いただければと思います。
過去の実績については下記URLをご参照ください。
https://sitecore.lyzon.co.jp/results/