Sitecoreと他CMSの比較~CMS選びで重要なポイントとは?~

Web制作・開発
2024.05.13
田口
営業

はじめまして。LYZONの営業 田口と申します。

本ブログでは、Sitecoreと他CMSの比較ポイントについて説明いたします。まずCMSには求められるサイト規模やコストから大中小の3つに分類されると弊社は考えております。その中で大規模CMSは、エンタープライズ向けのCMS管理機能に加えて、本格的なデジタルマーケティング機能が搭載されたCMSです。Sitecoreは大規模CMSに分類され、CMSとして高機能で実現できることは非常に幅広く、導入企業のWEBマーケティングを支援し、基幹システムといった外部ツールとの連携など拡張性に大きな強みを持っております。
本ブログをご覧いただいた方に大規模CMSを検討される際の解決できる課題、そしてSitecoreだから実現できること、Sitecoreとは何かを知るきっかけとなれば幸いでございます。

Sitecoreとは

最初にSitecoreとは何か、また他のCMSとの違いや弊社独自のSitecoreにおける強みなどを簡単にご説明いたします。
大規模CMSの一種であるSitecoreは、CMSとしての基本性能は勿論、マーケティング機能など高機能でできることは非常に幅広く、基幹システムをはじめ連携における拡張性に大きな強みを持っております。そのため弊社では、Sitecoreを導入することでWebサイトを取り巻く多くの課題を解決できると考えております。
そして、Sitecore導入実績についても、海外で5200社以上、国内においても120顧客以上の多くのお客様に選ばれているCMSです。

表

他の大規模CMSにおける比較ポイント

大規模CMSの代表例として、AEM(Adobe Experience Manager)、Acquia Drupal、Teamsite、Sitecoreなどが挙げられます。

大規模CMSの導入を検討される多くの企業様で継続的な事業拡大を目指すときには、必然的にビジネス課題における4つの観点で何かしらの課題を有することが多く、そのような際にはWeb基盤にもそれなりの規模(パフォーマンス)に耐えうるCMSの選定が求められます。
そのため、大規模サイトのCMS選定には4つの観点をもとに各CMSを比較することが重要です。

大規模CMSは下記のWEBサイトを取り巻く課題を解決することができますが、その中で大規模CMSにおける比較観点ポイントは大きく3つございます。

  1. システム連携の柔軟性
    基幹システムや外部SaaSサービスとの連携が容易かどうかがポイントです。高機能なCMSであっても内部の設計構造で自由に設計できる範囲も異なるためです。
  2. デジタルマーケティングの計測範囲・手法の違い
    大規模CMSを検討されるお客様においては、デジタルマーケティング機能は必要であり、個人単位でのマーケティングができることが重要です。そのうえで、どの範囲、手法で計測できるかの違いを把握することも重要です。
  3. インフラ・ネットワークのパフォーマンス
    膨大なアクセス数に耐えうるパフォーマンスやサイバー攻撃などにも対処できる対策が必要です。加えて、大規模CMSを導入されるお客様のサイトの中には、行政・金融・保険・公共交通機関など災害時にもアクセスできるサイトでなければなりません。そのため、災害対策における考慮も重要です。
課題要素の図

比較ポイントにおけるSitecoreの強み

大規模CMSの比較ポイントをもとにSitecoreの強みを説明いたします。

1つ目:システム連携の柔軟性

Sitecoreは、EC連携や基幹システム、CRM、SFAなどのすでに導入または導入予定の外部製品との連携も容易です。何故ならば、Sitecoreは他の大規模CMSと異なり、「半製品」CMSとなっており、制作ベンダー側がお客様に適した形で設計することが前提となっています。さらに「半製品」であるがために、内部の機能構造が「疎結合」となっており、コアシステムと数千におよぶサブシステムとの組み合わせにより作られています。つまり、外部ツールとの連携を行う場合は、対象となる機能に関連する部分のみ接続を行い、影響範囲を限定することができます。そのため、柔軟な連携やあとから追加したい機能などを自由に組み合わせることができます。
柔軟性と拡張性のあるSitecoreだからこそ、自社他社製品問わず、組み合わせることができます。SitecoreにはコンポーザブルDXPというSaaS製品でCDPやDAM機能などございます。こちらも組み合わせることはもちろんのこと、他社製品も同様に接続することができます。同じ製品群ではなく、お客様に最も適した製品を選択できるということがとても重要です。

2つ目:デジタルマーケティング

SitecoreはOne to Oneのパーソナライズができることが大きな強みとなっており、個人に適したレコメンドが可能です。One to Oneのパーソナライズであれば、大規模CMSでも外部MAツールとの連携で実現することは可能です。ただし、Sitecoreの特徴として、計測基準と計測範囲が異なります。
Sitecoreの場合、cookieベースで計測されるため、これまでユーザーがサイトに訪問してきた、そのすべての行動履歴に基づいたパーソナライゼーションが可能です。一方、セッションベースでのマーケティングの場合は、ユーザーの1回の訪問における行動履歴に基づいたパーソナライズしか実施できない特徴があります。
計測範囲においても、他の場合、「キャンペーン単位での計測・施策実行」が前提となっており、Sitecoreは、Sitecore CMSで管理されている範囲はすべてマーケティング施策の実行・計測対象となります。
さらにSitecoreの管理外においてもFxM(Federated Exper ience Manager)という機能を用いて計測することができるようになります。また、パーソナライズの条件においても国・地域別など非常に細かい範囲で条件づけることもできます。

3つ目:インフラ・ネットワークのパフォーマンス

Sitecoreの場合は、公開サーバーと編集サーバーを分離させることがインフラ設計時における大きな特徴です。分離されていることで、編集したコンテンツが即座に公開されることもなく、サイバー攻撃を受けた際に、仮に編集サーバーを改ざんされたとしても、公開サーバーは別にあるため、本番サイトへの影響はございません。
また、インフラ設計においても、サーバーをクラウドにすることで、インフラの対応が早くなります。そして、Sitecoreは、Microsoft社のAzurePaaSの標準セットが用意されており、一から設計する必要もございません。Azure以外にもAWSなどを用いてIaaS形式での設計も可能です。
最後に、災害対策時における複数サーバー(DR環境)の設置を行い、災害時にもアクセスできるWEBサイトにできます。またサイトアクセスを考慮したパフォーマンスの考慮ができます。

分布図
自動連携

Sitecore×弊社LYZONの強み

最後に、Sitecore構築・運用における弊社の強みを紹介できればと思います。

弊社は、Sitecoreにおいては国内TOPレベルの実績がございます。そして、Sitecoreの利点と弊社がこれまでのSitecoreを通して構築・運用を行ってきた実績から多くの弊社オリジナルモジュール機能を開発してきました。

そして、上記実績をもとにサイト構築・運用の効率を高めるモジュール・ソリューションを多数ご用意しています。こちらはお客様に合わせた機能・UIのカスタマイズも可能です。
例えば、翻訳サービス連動では、他言語へのコンテンツ翻訳をSitecoreの管理画面から直接依頼することができる機能がございます。その他、言語コピー機能というグローバル対応したサイトを作る場合に、すでに作成した言語のページ内容を新しい言語のページにコピーすることができます。これは単なるコンテンツコピーではなく、URLや画像もコピー先の言語URLに変換されるため、工数を大幅に削減することができます。

それ以外にも弊社独自のSitecoreモジュールがございます。詳しくは下記URL、または弊社営業部までお申し付けください。

https://sitecore.lyzon.co.jp/reason/

CMS選定はLYZONにご相談ください

弊社では本日お伝えしたSitecoreの構築・運用実績を多く有しております。またSitecore以外にもCMS取り扱っておりますので、貴社の現在抱えていらっしゃる課題など何なりとご相談いただければと思います。
過去の実績については下記URLをご参照ください。

https://sitecore.lyzon.co.jp/results/